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​難聴の原理

難聴の種類

 1)伝音性難聴=外耳や内耳の損傷によって、音が内耳に伝わり辛くなる難聴。

 2)感音性難聴=内耳や聴神経の損傷によって、音を感知し難くなる難聴。

​ 3)混合性難聴=伝音性難聴と感音性難聴が同時に起こる難聴。

感音性難聴の特徴と種類

 感音性難聴は、仮性(疲労等による一過性)でなければ本質的には治癒しない。骨の内部から奥に原因があるので、治療法はない。

 2-1)内耳性難聴=内耳(蝸牛)の損傷によって、音を感知し難くなる難聴。

   ・大音量の環境に曝露される事が原因:騒音性難聴。

   ・イヤフォン等で高周波大音量の音を長時間聞く事が原因:イヤフォン難聴。

   ・加齢が原因(自然な難聴):加齢(老人)性難聴。

 2-2)後迷路性難聴=聴神経の損傷によって、音を感知し難くなる難聴。

音が聞こえる仕組み

 耳に入った空気の振動は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨を経由して蝸牛に伝わり、共鳴板である基底膜を震わせます。基底膜は、蝸牛の中を螺旋状に、細長く伸びています。但し、基底膜の断面は変化しており、その結果として、共振音程が中耳側が高く(20000Hz程度)、奥側が低く(20Hz程度)なっています。共振すると、基底膜のその部分が振るえます。つまり、例えば440Hzの振動が耳に入ると、共振音程が440Hzの基底膜の位置だけが振るえます。

 基底膜には約20000Hzから約20Hzまで細かく聴神経が付いており、どれだけ共振したかを有毛細胞が感知して聴神経に伝える。

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